窓ガラスや浴室の壁などに生じる結露はどうしてできるのでしょうか。そのままにしておくと、どんな被害が広がるのでしょう。又どうしたら被害を少なく出来るのでしょうか。
□ 結露とは
結露とは何でしょう。水蒸気を多く含んだ空気が冷たい面に触れると結露が発生します。
ガラスのコップに、冷たい水を入れたりすると、コップの外に水滴ができます。また、冬の寒い朝には、窓ガラス水滴がついて曇って見えることがあります。これらの現象は結露と呼ばれています。このコップや窓ガラスについた水滴は空気中にあった水蒸気が冷たいコップやガラス表面で水滴となったものです。
空気はその温度によって決まる飽和水蒸気量以上の水蒸気を含むことはできません。ガラスなどの冷たい表面では、表面温度の飽和水蒸気量以上の水蒸気は存在できず、水滴になります。これが結露です。結露が発生する時のガラスなどの表面温度を露点温度と呼んでいます。
□ 結露の害
結露が発生すると、室内の汚れたり湿っぽくなり、健康面での問題も起こります。
窓ガラスの結露をそのままにしておくと、サッシの下部に水がたまり、さらに壁や床へ水滴が落下します。
つまり、壁・床などが湿った状態となります。湿った場所には埃がつきやすく、またカビの菌がつくと増殖しやすい条件になっています。カビは湿った場所が大好きです。埃やカビによって、壁や床は黒く汚れてきます。カビがあるとカビを食べるダニが発生し、ダニはアレルギーの原因にもなっています。
結露は窓だけでなく、冷たい壁の表面にも発生します。特に、外気に面した押入の壁やタンスなどの家具の裏側の壁は結露の発生しやすい場所です。
また、壁の表面だけでなく壁の内部にも発生するときがありますが、普段は目に触れないので被害が大きくなってから発見されあわてます。
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