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家づくり百科
豆知識

7月の前半は、梅雨の季節、後半は梅雨明けの真夏日と二つの季節がある時期です。
梅雨の時期の注意をしながら、梅雨明けにはさっと真夏対策ができる準備をしましょう。
又、昨年に続き今年の夏も節電第一です。クーラー、扇風機、ＬＥＤ照明などの節電機器対応とスダレやオーニングなどの住まい方で対策の準備は進んでいますでしょうか。我が家のクーラーの室外機も上にスダレの再利用で日よけをしました。

★7月の住まいのお手入れヒント
シロアリ
　 4月のトピックスで「4月〜7月は羽アリが活動する時期です」と案内しましたが、イエシロアリの羽アリは蒸し暑い6月〜7月頃に発生します。シロアリは、普通の土壌に当たり前に生息していますので、防ぐのは食べ物となる湿った木材を家の周辺に置かない、家の周辺は風通しを良くするなど、シロアリが近寄らない環境を作りましょう。シロアリは木部だけでなく、断熱材、コンクリートも食害します。近所でシロアリの被害が出ると注意です。
近頃は環境、健康を考えて薬効が短くなっています。誘引してシロアリを一網打尽するものもありますが、新築5年を過ぎたら少し家の周りを点検して観察をしっかりしましょう。
シロアリの羽ありや被害を見つけたら、即、点検登録店か支援センターにご相談ください。
　 最近の事例ですが、シロアリ被害がある取り替えた柱を輪切りにしたところ、周辺の白いやわらかい部分が食害を受けていましたが、中心から半径約6ｃｍ位の硬い部分は全く被害がありませんでした。心材といわれる木材の中心部を使った柱はシロアリも食害しないことを目のあたりに確認しました。

夏型結露
　 結露といえば冬との相場ですが、夏にも起こり、夏型結露と言われます。
できるところは、大抵地下室とトイレです。
地下室のある住宅はそう多くないので、トイレの例を紹介します。
特に給水を地下水を使っている、トイレの温度が極端に高くなる等して、配管内の温度と室内の温度に差があり、配管の表面に水滴が付くことがあります。これが夏型結露です。配管の結露水が床に落ちていると汚水と勘違いすることもあるので注意しましょう。

６月の住まいの百科です。
5月の気象で驚いたのが、竜巻被害と月末に多発した雷、被害の大きさにも驚き、被災者の皆様にお見舞い申し上げます。地震、台風、火事、親父の前二つが人間の力の及ばない自然現象、科学が発達しても同じですね。
梅雨に入ってからも今年は少雨傾向ですが、ジワジワ温度も湿度も上がりつつあります。
住まいも上手にお付き合いをしましょう。

★6月のお手入れヒント
　 なんといっても、雨と湿度、カビの対策です。
カビ、ダニは20℃以上、湿度70％以上になると繁殖します。梅雨時期はまさにカビ、ダニの繁殖好条件下です。汚れやほこり、石鹸カス、手垢、フケなどもエサになります。特に湿度の上がる浴室や洗面所、トイレなどの清掃と換気をしっかりしましょう！！
又普段あまり気にしない樋も詰まっていないか、傾いていないかなど点検しましょう。

話題をひとつご紹介
今住宅診断、点検と言うと「あそこが悪い。ここが腐っている。ちょっと家が傾いている。床下にシロアリが・・・」と言うように悪いところばかり指摘されて、不安になったり時には不愉快になりますね。点検といえば悪いところを指摘されるものだと思っている方が多く、悪質点検商法の被害が絶えないのではないでしょうか。
点検は人間ドックと同じで、現状を客観的に診断するのが正式です。

「日頃のお手入れがしっかりされているので前回とほとんど同じで、柱や土台の腐りも、シロアリも雨漏りもみつかりません、DIYでされたデッキの塗装がしっかり塗れているので腐りもシロアリも大丈夫です。築10年に向かってシロアリなどの薬効が低下しているので早めにシロアリ防蟻工事を計画に入れてください」と報告、アドバイスを頂くと住宅所有者は家の手入れの励みと予定、心積もりの参考になります。
良い報告は、その期間しっかりお手入れされ、維持管理された結果です。
身体が健康であることは、医療費の軽減、快適な暮らしなど良いことばかりです。
住まいも同じです。日頃の簡単点検からしっかり点検、御手入れをしましょう。